言葉というのは、曖昧でぼんやりしたものを
ある種、定型化された概念にはめるという性質があるのだと思う。
それでも、既存の言葉だけでは、どこか言い足りないものが見つかっていくにつれ、
人間は徐々に言葉を生み出して、会話によりまた広がっていったのだろう。
意図したい曖昧な何かを伝えるためには、どうしても定型化された言葉のパターンが必要となる。
しかし、近年のネット上の言説を見ていると、
何かにつけて「中二病」やら「ゆとり」やら「スイーツ(笑)」やら
語彙のパターンとしては、あまりに寂しい思いがする。
個人的には、レトリックの一つである比喩を上手く使える人が羨ましく思える。
せっかく言葉を持った人間に生まれた以上は、
自分が言いたいことなら、うまく伝えられるようになりたい、と思う。